「老後2000万円問題」という言葉が出たとき、正直、他人事だと思っていた。でも最近は「4000万円必要」という話まで出てきた。そんなに貯められるわけがない。インフレで毎月の生活費は上がるばかりで、正直苦しい。58歳、病院に勤めている私が、思い切ってAIに相談してみました。
結論からお伝えすると、AIはお金の不安を「一緒に整理してくれる相手」として使えます。答えを出してくれるというより、自分が何を不安に思っているかを言葉にする手助けをしてくれました。この記事では、実際に相談した内容と、そこから動いたことをお話しします。
スマホで、聞いてみた
使ったのはChatGPT。最初にこう伝えた。
「私のファイナンシャルアドバイザーになってください。」
そのうえで聞いてみた。
「58歳、病院で働いています。老後のお金が不安です。今からでも何かできることはありますか?」
返ってきた答えは、思ったよりずっと丁寧だった。
AIはこう聞いてきた。
「毎月の生活費はどのくらいですか?」
「65歳以降も働く予定はありますか?」
まるで家計の棚卸しみたいだった。一つひとつ答えていくうちに、自分のお金の状況が少しずつ見えてきた。
「毎月3万円を65歳まで積み立てれば、今の貯金にプラスして約250万円になります」
こんなふうに、自分の数字で計算してもらえた。「ああ、ちゃんと考えたことがなかったな」と気づいた。
AIはまず私の現状を丁寧に整理してくれた。「現在の貯蓄額」「毎月の手取り」「固定費の概算」「65歳以降も働くかどうか」。これを順番に聞いてきて、私が答えるたびに、少しずつ全体像が見えてきた。
一番印象に残っているのは、「まず固定費を見直しましょう」という言葉だった。収入を増やすより、出ていくお金を減らす方が今の私には現実的だと教えてくれた。「保険は入りすぎていませんか?」と聞かれたとき、正直ドキッとした。なんとなく「お守り」として入り続けていた保険が3つあった。
AIに「この保険、本当に必要ですか?」と問い返してもらって初めて、自分でも考えるようになった。答えを出してくれるより、自分で考えるきっかけをくれる感じが、私にはちょうどよかった。
AIに相談して、よかったと思ったこと3つ
1. 恥ずかしくない
FPには正直に話せなかった。貯蓄額も手取りも「少ないと思われるかな」と気になって。AIなら気にせず全部話せた。収入も貯蓄も正直に伝えて、簡単な生活設計まで一緒に考えてもらった。
2. 自分のペースで話せる
深夜でも、途中でやめても、また続きから話せる。プランナーの予約も不要。
3. 言葉がやさしい
「よくわからないので説明してください」と素直に聞けた。専門用語も噛み砕いて教えてくれた。
注意点も正直に書く
持っている金融資産についてもアドバイスをもらった。ただ、AIの答えが必ずしも正しいとは限らない。最終的には自分で判断することが大切だと思っている。
AIに聞いたことをきっかけに、「もう少し詳しく調べてみよう」と一歩踏み出すための入口として使うのが、いちばんしっくりきた。
AIに相談したあと、実際に見直したこと
AIに相談して終わり、ではなかった。翌日、通帳とカードの明細を開いて、毎月なんとなく出ていくお金を見直してみた。
使っていないサブスクが2つあった。合わせて月2,000円ほど、スマホで解約した。保険も1つを解約した。月に直すと5,000円くらいの変化。年間にすると6万円になる。
大きなことをしたわけではない。でも、数字を見てみるだけで「何もできていない」という不安が少し薄くなった。AIはそれを「小さなことじゃないですよ」と言ってくれた。その一言が、少し嬉しかった。
AIにお金の相談をするときのコツ
AIにお金の相談をするとき、少しだけコツがある。私が試してみてよかったと思ったことを書いておく。
「ファイナンシャルアドバイザーになってください」と最初に伝える
これを最初に言うだけで、AIの答えが変わる。ただ「老後が不安です」と打ち込むより、ずっと具体的なアドバイスが返ってくるようになった。
自分の数字を正直に伝える
収入、貯蓄額、毎月の支出。恥ずかしいと思っても、正確な数字を伝えるほど、返ってくるアドバイスも現実に近くなる。AIに対してなら、なぜか正直に話せた。
「私にできることから教えてください」と伝える
完璧なライフプランを求めると、話が大きくなりすぎて動けなくなる。「今月できる一つのこと」「手取り〇万円でできること」と具体的に聞く方が、実際に動きやすい答えが返ってきた。
お金の話は、誰かに相談するほどでもないと思って一人で抱えてしまいがち。でもAIなら、準備も予約もいらない。思い立ったときにそのまま話しかけられる。それが、私にとって一番のメリットだった。
ひとつだけ注意点
個人情報は絶対に入れないこと。口座番号・クレジットカード番号・パスワード・マイナンバーなどは入力しないこと。収入や毎月の支出の金額を伝えるのはOKだが、自分を特定できる情報は入れないのが基本です。
不安がなくなったわけではないけれど
正直に言えば、老後のお金の不安がきれいに消えたわけではない。年齢を考えると、もっと早く始めていればよかったと思う日もある。でも、AIに相談したことで、「今さら」ではなく「今から」と考えられるようになった。
誰かに相談するほどではないと思っていたことも、AIになら夜中にそのまま打ち込める。まとまっていない気持ちでも、少しずつ言葉にしていくうちに、自分が何を不安に思っているのかが見えてくる。それだけでも、心の中の重さが少し軽くなった。
老後のお金の話は、完璧な答えを出そうとすると動けなくなる。まずは一つ、明細を見てみる。使っていない支出を一つやめてみる。AIに「何から見直せばいい?」と聞いてみる。その小さな一歩で十分だと思う。私もそこから始めた。だから、同じように不安を抱えている方にも、「できるところからで大丈夫」と伝えたい。
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