老後のお金のことを考え始めたのは、40代後半の頃でした。このまま年金だけで大丈夫だろうか——そんな不安から、貯蓄や、iDeCo・NISAといった投資を調べるようになりました。
でも、投資を始める前に、やっておくべきことがありました。それが「生活防衛資金の確保」です。
生活防衛資金の目安としてよく言われるのは生活費の3〜6か月分です。ただ、これは唯一の正解ではありません。収入、家族構成、働き方、持病の有無、車や家の修理リスクによって、必要な金額は変わります。まずは"手をつけないお金"を少しずつ分けておくことから始めれば大丈夫です。
※必要な金額やタイミングは、収入・家族構成・働き方・健康状態によって変わります。ここに書くのは私の場合なので、迷うときは家計全体を見ながら無理のない範囲で。
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生活防衛資金とは?いくらが目安?
生活防衛資金とは、簡単に言うと「いざというときのために確保しておくお金」のことです。
病気やケガで働けなくなったとき、急な出費が必要になったとき、収入が減ってしまったとき。
そんな「もしも」の場面で、自分や家族を守るためのお金です。
投資や資産運用について調べていると、必ず出てくる考え方です。最初は「ただの貯金と何が違うの?」と思いました。でも調べていくうちに、生活防衛資金は「使うためのお金」ではなく、「いざというときまで動かさないお金」だとわかりました。

一般的には、生活費の3〜6か月分が目安と言われています。たとえば月の生活費が20万円なら、3か月分で60万円、半年分で120万円くらいです。
ただ、これは「これから毎月コツコツ貯めていく」という、どちらかというと若い世代向けの考え方かもしれません。
50代になると、少ないながらもこれまで働いて貯めてきた、まとまった資金がある方もいると思います。もしそうなら、新しく貯めるというより、今あるお金の中からまず生活防衛資金を先に取り分けておくと安心です。
もちろん、50代でも余裕のない方もいらっしゃると思います。その場合は無理をせず、できる範囲で少しずつで大丈夫です。まずは1か月分からでも、「これは手をつけないお金」と分けておくだけで安心感が違いました。
自分の必要額を決める3ステップ
では、自分はいくら用意すればいいのか。私なら、まず次の順番で考えます。
- 毎月の最低限の生活費を出す
- 何か月分あれば気持ちが落ち着くか決める
- 車・家・医療・家族の事情を足して考える
たとえば、毎月の生活費が20万円なら、目安はこのようになります。
この表の金額が正解という意味ではありません。大事なのは、人と比べることではなく、今の自分の生活費から考えることです。
ちなみに私自身は、生活費の3〜6か月分ではなく、1年分を目安に用意しました。50代になると、もし今の仕事を離れることになった場合、次の仕事がすぐ見つかるとは限りません。そう考えて、少し多めに用意することにしています。
投資より先に「守りのお金」を確保
iDeCoやNISAを始めたいと思ったとき、まず考えたのは安心して投資を続けるための土台作りでした。
もし病気になったら。
もし仕事を続けられなくなったら。
もし急な出費が必要になったら。
そんなときに生活費まで投資に回してしまっていたら、不安で落ち着いて運用できません。
そこで私は、まず生活防衛資金としてまとまった資金を確保し、残ったお金で投資を始めました。
順番を「守り→攻め」にしただけですが、おかげで安心して投資のスタートを切ることができました。
目的別口座で分けて管理する
現在、生活防衛資金は住信SBIネット銀行の目的別口座で管理しています。
口座名もそのまま「生活防衛資金」です。
以前は預金がひとつの口座にまとまっていました。
でも目的別口座を利用してからは、お金の役割がはっきりしました。

最初から数か月分なんて、とても一度には用意できない方もいると思います。そういうときは、給料が入るたびに少しずつ目的別口座に移していく「先取り」方式がおすすめです。毎月決まった額を、使う前に分けてしまうんです。
生活防衛資金は普段使うお金ではありません。
旅行のためでも、趣味のためでもありません。
普段は使わないお金です。
本当に困ったときのためだけに置いてあります。
お金に名前を付けて分けただけですが、「これは手を付けないお金」と意識できるようになりました。
確保して得られた安心感
生活防衛資金を確保して一番良かったのは、安心感です。
50代になると、
- 突然の入院や手術
- 家族の介護
- 仕事の変化
- 家電の買い替え
- 住宅の修繕
など、さまざまな不安があります。
もちろん何も起きないのが一番です。
でも、「もしもの時には生活防衛資金がある」。そう思えるだけで気持ちに余裕が生まれました
そして、これは投資を続けるうえでも大きな支えになります。
相場が下がったときも、生活費のためにあわてて投資を売る必要がありません。守りのお金があるからこそ、投資ともどっしり落ち着いて向き合えるようになりました。
守りのお金がないうちは、投資を急がない
投資はやったほうがいいと、いろいろなところで言われています。でも私は、生活防衛資金がないうちから投資を始めるのは、あまり良くないと思っています。
もし生活防衛資金がないまま投資を始めて、急にお金が必要になったら、投資を途中で売って現金にするしかありません。でも、それでは投資の意味がなくなってしまいます。
投資の基本は「長期・積立・分散」です。長い時間をかけて、コツコツ積み立て、分散しながら続けていく。この形を守って初めて、投資はお金を増やす力を発揮してくれます。
途中で売ってしまっては、その良さが活かせません。だからこそ、まずは守りのお金(生活防衛資金)を用意してから。あわてて売らずにすむ土台をつくることが、投資を落ち着いて続けるための土台になると思っています
私はこの本で、お金の「守り方」の考え方が腑に落ちました。『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長):Amazon / 楽天市場 / Yahoo!ショッピング

マンガの方が読みやすい方に:『漫画 お金の大冒険 黄金のライオンと5つの力』(両学長):Amazon / 楽天市場 / Yahoo!ショッピング

まとめ|生活防衛資金は安心のためのお金
老後資金というと、どうしても何千万円という大きな数字に目が向きます。
でも私が先にやってよかったと思うのは、生活防衛資金の確保でした。
- 生活費の3〜6か月分は、あくまで一つの目安
- 自分の毎月の生活費から計算する
- 投資の前に、別の口座で分けておく
- いざというときまで使わない

あせらなくて大丈夫。まずは「これは手をつけないお金」を1か月分から。それだけでも気持ちがふっとラクになりますよ
生活防衛資金はお金を増やすためのお金ではありません。
自分や家族を守るためのお金です。
私自身、生活防衛資金を確保したことで、お金に対する不安が少し減りました。
そして、その後のiDeCoやNISAにも安心して取り組めるようになりました。
もしこれから資産運用を始めようと思っているなら、まずは1か月の生活費を書き出してみる。そこから「1か月分」「3か月分」「6か月分」のどこを目標にするか決めると、自分に必要な生活防衛資金が見えやすくなります。
老後資金そのものの不安をAIに相談した体験は、老後のお金をAIに相談した記事に書いています。



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