就労移行支援所はどう選ぶ? 見学でわかったポイント [親の体験談・第1話]

親子で見学して感じた“通いやすさ”のポイント

■ この記事でわかること

これから就労移行支援を考えている保護者の方へ。
この記事では、息子が通った就労移行支援所のようすと、
見学で気づいた「通いやすさのポイント」をまとめています。

■ 就労移行支援所とは?

就労移行支援所は、私の言葉で言うと
「働くための準備をする”学び直しの場”」でした。

学校と職場のちょうど間のような場所で、
障害や特性があって、いきなり仕事に戻るのが不安な人が、
少しずつ社会へ踏み出す準備をするところです。

生活リズムを整えたり、コミュニケーションの練習をしたり、
パソコンや実習に取り組んだりと、
社会に出る前の予行練習ができるところだと感じました。

■ 利用開始までの流れ

利用には、市区町村の
「障害福祉サービス受給者証」
が必要です。

流れはシンプルで、だいたいこの4つ。

  1. 支援所を見学
  2. 数日〜2週間の体験利用
  3. 市区町村へ申請
  4. 受給者証が出たら、支援所と契約して通所開始

大きな手続きのように見えますが、
実際にやってみると、それほど複雑ではありませんでした。

息子の場合、見学から通所開始までは
約1ヶ月ほどかかりました。

体験利用は1週間ほど。
その間に、息子が通えそうかどうかを確認しました。

市役所への申請は、
正直なところ、わかりにくい部分もありました。

必要な書類や手続きの説明が
少しわかりづらく感じましたが、
支援所の方が丁寧に案内してくださったので、
なんとか進めることができました。

受給者証が出るまでは、
それほど時間はかからなかったと記憶しています。

申請から数週間程度だったと思います。

支援所側も手続きには慣れているので、
わからないことがあれば相談しながら進めるのが
一番スムーズだと感じました。

■ 3か所見学してわかった”雰囲気の違い”

パンフレットでは似て見えても、
実際に行くと施設ごとに雰囲気がまったく違うと感じました。

A施設は、プログラムがしっかりしていて、
就職実績も豊富そうでした。
でも、息子には少しレベルが高そうで、
厳しい環境に見えました。

B施設は、活気があって、
たくさんの利用者さんが通っていました。
ただ、人が多くて騒がしく、
息子には落ち着かない環境だと感じました。

C施設は、地域ではまだ立ち上げたばかりでしたが、
全国展開している事業所でした。
この地域での実績はまだ少なかったものの、
全国で運営している安心感がありました。

そして何より、
静かで落ち着いた雰囲気が、
息子には合っているように感じました。

息子とも話しながら、
“ここなら無理なく通えそう”と思えたのが、
C施設でした。

※だから、見学は1か所だけで決めないのがおすすめです。

■ 息子が取り組んでいたこと(親から見えていた範囲)

支援所では、本当に幅広いプログラムが行われていました。
息子が取り組んでいたのは、例えばこんな内容です。

・生活リズムづくり
・あいさつや人との距離感(ビジネスマナー・コミュニケーション)
・PC(タイピング・Word・PowerPointの初歩)
・軽作業の練習
・企業実習の準備
・個別面談(気持ちの整理)

最初は、人との関わりが難しそうでした。

通所すること自体は続けられていましたが、
他の利用者さんとどう接していいかわからず、
緊張している様子が見えました。

でも、少しずつ慣れていきました。

スタッフの方が丁寧にサポートしてくださり、
できることが少しずつ増えていきました。

特にPC作業は、
本人も取り組みやすかったようで、
タイピングやWord、PowerPointの基本操作を
繰り返し練習していました。

どれも、外の世界へ一歩ずつ近づくための”小さなステップ”に見えました。

すぐに大きく変わるわけではありませんが、
毎日通う中で、少しずつ自信をつけていっているように感じました。

■ 親として気づいた”通いやすさ”のポイント

見学や体験、通所を重ねて感じたのは、
「本人が無理なく続けられるか」が何より大事だということです。

私が見学で意識したのは、以下のようなポイントでした。

施設の雰囲気が本人に合っているか

静かな環境が合う子もいれば、
活気のある場所が合う子もいます。

息子の場合は、
人が多すぎると落ち着かないタイプだったので、
静かで落ち着いた雰囲気の施設を選びました。

スタッフの対応

見学の時、スタッフの方が
息子にどう接してくれるかを見ていました。

丁寧に説明してくれるか、
本人の反応を見ながら話してくれるか。

その対応で、安心して任せられそうかが見えてきました。

通所している人の雰囲気

利用者さんの年齢層や雰囲気も、
実際に見学しないとわかりません。

息子と同じくらいの年代の人がいるか、
発達障害の方が多いか、精神障害の方が多いか。

そういった違いも、本人が馴染めるかに関わってきます。

プログラムの内容

厳しいプログラムが合う人もいれば、
ゆっくり進める方が合う人もいます。

息子には、無理のないペースで進められる
プログラムが合っていると感じました。

通いやすい場所か

家からの距離や、交通手段も大事です。

毎日通うことを考えると、
あまり遠すぎると続けるのが難しくなります。


就労移行支援には最大2年間通えますが、
その間には、うちの息子のように途中でしんどくなる時期が出てくることもあります。

正直、そういった変化は通ってみないと分からない部分でもありますし、
その時になって初めて見えてくることもあります。

もしどうしても合わないと感じたら、
支援所を変えるという選択肢もあります。

だからこそ、最初に選ぶときに頼りになるのは、
見学で感じる”その場の空気”や”本人の表情”だと思います。

「ここなら通えそうかな?」

その小さな感触を大事にして決めるのが、
いちばん現実的で、本人にとっても無理のない選び方だと感じました。

■ まとめ

就労移行支援所は、社会に出る前の大切な「準備の場」。
支援所ごとに雰囲気も対象者も違うので、
ぜひ複数見学して比べてみてほしいと思います。

そして何より、息子が安心して通える場所かどうか。

この一点が、支援所選びの軸になると思います。

次の記事はこちら
👉 就労移行支援はどう通う?【第2話】

※この記事は、私と息子の経験をもとにまとめたものです。
支援所の方針や制度の内容は地域や個々の状況で異なりますので、
最終的なご判断はご自身で確認しながら進めていただければと思います。

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