■ はじめに
息子が就職を意識し始めた頃、
私の中には不安がありました。
働き口が見つかるかという心配もありましたが、
それ以上に、気になっていたのは、
このまま就職活動に入っても大丈夫なのか——
という点でした。
■ 通えていた時期と、ゆれはじめた時期
息子は、毎日、きちんと就労移行支援に通っていました。
通うことが生活の一部になり、
学ぼうという気持ちも感じられました。
この頃は、
「通えている」という事実そのものが、
私にとって大きな安心でした。
ただ、通所に慣れ、活動の幅が広がる中で、
人との関わり方や思い込みが原因で、
トラブルが重なる時期もありました。
人との距離感がつかめず、
相手を困らせてしまうこと。
思い込みで行動してしまい、
後から「違った」と気づくこと。
そういった場面が続いた時期がありました。
その頃、息子は
「厳しい」と感じることが増え、
行く意欲が下がりかけたこともありました。
家でトラブルのことを話すこともありました。
親として、
「このままで大丈夫だろうか」
という不安が大きくなっていきました。
それでも、
必要な講義は受け、
MOS試験の練習も続けていました。
完全に崩れたわけではない——
そのことが、
私を踏みとどまらせていました。
■ 親として迷っていたこと
この状態で、就職活動に入っていいのだろうか。
そこが、私のいちばんの迷いでした。
生活のリズムは整っている。
毎日通い、学ぼうとする姿もある。
けれど、人との関わりでは揺れることがある。
社会に出てから、うまくやっていけるだろうか——
そんなことを考えることがありました。
迷った時、
町の福祉サービスに相談しました。
そして、本人、私、支援員さんの三者で、
これからどうするかを話し合いました。
本人は、トラブルのことを振り返りながら、
それでも就職活動に進みたいと言いました。
就職活動に進むかどうかを決めていたのは、
最初から息子本人です。
私は、背中を押しすぎることも、
無理に止めることもしていませんでした。
本人が考え、選ぶ。
私は、その判断を尊重し、
見守る立場でいることを決めていました。
実際に就職活動に入り始めてからは、
支援所に行く回数も減っていきました。
本人なりに、トラブルのことを反省し、
前に進もうとしている。
そう感じたからこそ、
私も見守ることができたのだと思います。
■ Q&Aまとめ
Q. 就職を意識し始めた頃、親としてどう迷った?
A. トラブルが続く中で就職活動に進んでいいのか迷ったが、
本人が前に進みたいと言ったので、その判断を尊重し、見守ることにした。
■ まとめ
就労移行支援に通っていたこの時期、
私の中には、確かに不安がありました。
けれど最終的な判断は、
息子自身に委ねていました。
見守るしかできなかった時間も、
今振り返ると、
息子が自分の力で一歩を踏み出すための
大切な過程だったのだと思います。
就職を意識し始めた頃の、
親としての迷いと向き合った時間を、
同じように悩む方への一つの記録として、
ここに残しておきたいと思います。
📚 このシリーズを最初から読む方へ
👉 就労移行支援で支援員さんの言葉が、しんどくなったとき【Q&A第2話】
👉 就労移行支援 利用期間2年をどう考えたか【Q&A第4話】
※この記事は、私と息子の経験をもとに書いています。
就労移行支援の内容や進め方は、事業所や地域、個々の状況によって異なります。
同じ結果を保証するものではありませんので、
実際に利用を検討される際は、必ずご自身で確認しながら判断してください。


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