卒業後の進路、どうやって決めればいい?
息子が特別支援学校高等部3年生の秋、進路面談で先生から「そろそろ具体的に考えていきましょう」と言われた時、正直、頭が真っ白になりました。
一般就職、障害者雇用、就労移行支援、A型、B型…。聞いたことはあるけれど、違いがよく分からない。「できれば働いてほしい」という気持ちはあるけれど、本人に合った環境って何だろう?
同じように悩んでいる保護者の方へ
この記事では、特別支援学校卒業後の主な進路選択肢を整理して、我が家がどうやって決めたかをお伝えします。
この記事では、就労系サービスを比較しながら、「どれが正解か」ではなく「どう選ぶか」をお伝えします。
卒業後の進路、主な選択肢
まず大前提として、「正解は一つじゃない」ということ。子どもの特性も違えば、家庭の状況も違います。周りと比べなくて大丈夫です。
主な選択肢は以下の通りです。
就労系(働く)
- ①一般就職・障害者雇用
- ②就労移行支援
- ③就労継続支援A型
- ④就労継続支援B型
その他
- ⑤進学(少数派)
- ⑥生活介護
就労系サービスの主な選択肢
就労系(働く)の選択肢は、大きく4つあります。
一般就職・障害者雇用
企業と雇用契約を結んで働きます。給料(最低賃金以上)がもらえて、社会保険にも加入できます。
こんな子に向いてる:作業スピード・正確性がある、働く意欲がある
就労移行支援
最長2年間、就職に向けた訓練ができる福祉サービスです。収入はほぼありませんが、じっくり準備できます。
こんな子に向いてる:就労意欲はあるが準備期間が必要、将来は一般企業で働きたい
就労継続支援A型・B型
A型とB型の大きな違いは、雇用契約があるかどうか、収入の違いです。
- A型:雇用契約あり、給料(月8〜12万円くらい)
- B型:雇用契約なし、工賃(月1〜2万円くらい)
こんな子に向いてる
- A型:収入を得たい、一定の作業量をこなせる
- B型:マイペースに長く続けたい、無理なく働きたい
詳しいメリット・デメリットや選び方のポイントは、別の記事で解説しています。
→ 「就労系サービス徹底比較|就職・就労移行・A型・B型の選び方」
その他の選択肢
進学(少数派)
専門学校、職業訓練校などに進学する選択肢もありますが、特別支援学校からの進学は少数派です。入試に対応できる学力が必要で、受け入れ先も限られています。
生活介護
日中活動の場として、創作活動や軽作業、レクリエーションなどを行います。就労が難しい場合や、安心して過ごせる場が必要な場合の選択肢です。
我が家はこうやって決めました
実際にどうやって進路を決めていったか、我が家のプロセスをお伝えします。
何を重視したか
①本人の特性
- 作業は的確に指示すればできるし、真面目に取り組める
- コミュニケーションには少し配慮が必要
- 何より「働きたい」という意欲がある
②将来のビジョン
- 収入を得て、自立への一歩を踏み出してほしい
- 本人らしく働ける環境を探そう
③家庭の状況
- シングル家庭だったので、収入を得てほしかった
- 送迎は難しいため、自力で通える場所を優先
情報収集の方法
①学校の進路指導
担任の先生、進路担当の先生に相談しました。「うちの子には、どんな選択肢が合いそうですか?」と率直に聞いたところ、過去の卒業生の事例を教えてくれたり、見学できる事業所や企業を紹介してくれたりしました。
②職場実習
学校を通じて、複数の企業で職場実習をさせてもらいました。実習では、見学だけでは分からなかったことが見えてきました:
- 実際に作業をやってみた時の本人の反応
- 疲れ具合(体力的に続けられそうか)
- 職場の雰囲気(本人に合いそうか)
③先輩保護者からの情報
学校の保護者会やSNSで先輩保護者からリアルな話を聞けたのも参考になりました。
我が家が選んだのは「障害者雇用での就職」
いろいろ考えた結果、我が家は障害者雇用(パート)での就職を選びました。
決め手になったのは:
- 息子に「働きたい」という意欲があった
- 職場実習で、本人に合う企業が見つかった
- 収入を得て、自立への一歩を踏み出してほしかった
- 障害者雇用枠での配慮があり、安心できた
その後の経緯や、就労移行支援を利用した経験については、別の記事でお伝えしています。
→ 就労移行支援第1話〜第3話に記しています
福祉サービス利用に必要なもの
就労移行支援や就労継続支援を利用するには、障害者手帳と福祉サービス受給者証が必要です。申請には時間がかかるので、早めに準備しましょう。学校の進路担当の先生に相談すれば、手続きの流れを教えてくれます。
まとめ:焦らず、子どもに合った選択を
進路選択で大切なのは、「子どもに合った選択」をすることです。周りと比べなくて大丈夫です。
一度決めても、変更できます。
- 一般就労から就労移行支援へ
- B型からA型へステップアップ
- 就労移行支援から一般就労へ
柔軟に変えていくことが可能です。
我が家も、最初は障害者雇用で就職し、その後退職。就労移行支援を利用して、現在は再びパートで働いています。これも一つの選択です。
早めの準備が心の余裕につながる
我が家は高3の秋から本格的に動き始めましたが、正直、少し焦りました。
高1や高2のうちから、気になる事業所や企業を見学しておくと心に余裕が持てます。「卒業したらどんな場所があるのか」を知っておくだけで、進路選択がぐっと楽になります。
次のアクション
- 学校の進路指導に相談する
- 気になる事業所や企業があれば見学・実習を申し込む(高1・高2でもOK)
- 家族で「どんな生活を送りたいか」を話し合う
- 必要な手続き(手帳、受給者証)を確認する
焦らず、じっくり。お子さんと家族が納得できる選択ができますように。
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