──「働けている=申請できない」わけではありません
「仕事をしていると障害年金は受けられないのでは?」
息子の申請前、私が真っ先に不安に思ったことでした。
でも結論は――
働いていても受給できます。
ここからは、「なぜ可能なのか」「どう伝えると届くのか」を、私の経験からお話しします。
🔽 この記事でわかること
- 働きながらでも障害年金が受給できる理由
- 申立書と診断書がどのように現実を伝えるか
- 「働けているのに難しさがある」状態をどう言葉にするか
なぜ働いていても受給できるのか
制度が見ているのは
働けるか ではなく
生活でどれだけ支援や配慮が必要か
仕事ができている日があっても、
・波がある
・配慮がないと難しい
・環境によって成り立っている
ということはあります。
働けている=困っていない
とはならないのです。
「働けるのに大変」 それを伝えるのが書類
私は申請の中で、次の2つが中心になると知りました。
✦ 申立書(病歴・就労状況等申立書)
本人や家族が書く書類です。
生活で困っていることを、そのままの言葉で書きました。
(たとえば)
- 指示が増えると動けなくなる
- 予定変更が負担になる
- 良い日/悪い日の差が大きい
- 会話や距離感の調整がむずかしい
「できた日」ではなく 困った日の事実を書くと伝わりました。
✦ 診断書(医師が作成する書類)
診断書は医師の言葉で状態を整理してくれるものです。
私はお願いするときに、普段の様子を少し添えました。
(たとえば)
- 生活で困りやすい場面
- 良い日と悪い日の差
- 配慮があるとできること
診察だけでは家の中の困りは見えにくいことがあります。
少しでも状況を伝えると安心できました。
2つが揃うと見えてくること
申立書は生活の実態。
診断書は医師の見立て。
両方が揃って、「働けていても支援が必要な現実」が伝わる
と私は感じました。
働きながら受給するという形もあります
働ける日はある。
でも、支援や環境が必要な部分は残っている。
その状態は矛盾ではなく、制度にとっても想定内。
- 続けられるのは整った環境のおかげ
- 苦手な部分は支援で補っている
- 働くことと受給は両立できる
「頑張れている日」があるからといって、困りが消えるわけではありません。
支援を使いながら働く道もあります
就労移行支援では、働くための力を段階的に整えることができます。
- 作業トレーニング
- 企業実習・見学
- 就職サポート
👉 情報を見るだけでも一歩。
※就労移行支援所は、あくまで一例です。
合う支援は人によって違うので、気になる方は地域の情報もぜひ調べてみてください。
迷ったら相談できます
年金事務所でも相談可能。
※予約制のことが多いので、事前確認が安心です。
一人で抱えなくて大丈夫です。
最後に
働いていても、障害年金は受給できます。
見られるのは「就労の有無」ではなく、生活で必要な支援の深さ。
申立書で生活の言葉を、
診断書で医師の言葉を。
その両方によって、今の姿が伝わりました。
働けている日があっても、困難があるなら大丈夫。
その現実を、どうか言葉にしても大丈夫です。
次回は 「社労士さんをどう選ぶ?」 についてまとめます。
私は何を頼りに選んだのか、迷ったポイント、お願いして良かったこと。
同じように一歩踏み出したい人へ、現実の言葉で書いていきます。
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※この記事は、私が息子の申請を経験した際の体験と感じたことをもとに書いています。制度の最終的な判断は個々の事情で異なります


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