就労系事業所の見学チェックリスト|確認すべきポイントと質問例【実体験ベース】

見学に行っても、何を見ればいい?

「気になる事業所があったら、見学に行ってみてください」

進路の先生にそう言われて、実際に見学に行ったものの…「何を見ればよかったんだろう?」「聞きたいことを聞けなかった」って後悔したことありませんか?

我が家は、高校卒業後に障害者雇用での就職を目指して職場実習に参加しました。当時は就労移行支援のことをよく知らなかったのですが、就職後に退職し、その後就労移行支援を利用することになりました。利用前には見学・体験もしました。

その時に「ここを見ておけばよかった」「これは聞いておいて良かった」と感じたポイントを整理しました。

この記事では、実体験をもとに作ったチェックリストを紹介します。就労移行支援、A型・B型、一般就職の見学や実習で参考にしていただけると思います。

1. 【共通】すべての事業所・職場で確認すべきポイント

まず、どの事業所・職場でも共通して確認すべきポイントです。

雰囲気・環境

  • 施設内は清潔で、整理整頓されているか
  • 作業スペースの明るさや騒音は、本人にとって許容範囲か
  • 休憩スペースが確保されており、本人がリラックスできそうか

職員・利用者(または従業員)の様子

  • 職員が利用者に対して、丁寧な言葉遣いで接しているか
  • 利用者(従業員)の表情が暗すぎず、それぞれの作業に集中できているか
  • 職員同士のコミュニケーションが円滑そうで、ギスギスしていないか

通いやすさ

  • 自宅からのルートは分かりやすく、本人が自力(または送迎)で通えそうか
  • 建物に入るときの段差やエレベーターなど、移動に支障はないか
  • 最寄り駅やバス停からの距離は適切か

我が家の場合

職場実習や就労移行支援の見学に行った時、一番印象に残ったのは「利用者や従業員の表情」でした。楽しそうに作業している場所もあれば、少し疲れた表情の方が多い場所もありました。

また、体力的には元気でも、気持ちを切り替えられる休憩スペースがあるかは重要だと感じました。

そのため、休憩できる場所があるかどうかは、見学時の大切な判断材料でした。

2. 【就労移行支援】特に確認すべきポイント

就労移行支援ならではの確認ポイントです。

訓練内容

  • どんなスキルを学べるか(PC操作、ビジネスマナー、軽作業など)
  • 本人の目標(一般就労、A型など)に合ったプログラムがあるか

就職実績

  • 過去の就職実績(何人が一般就労したか)
  • 就職後の定着支援の内容と期間

利用料・交通費

  • 利用料はいくらか(世帯収入による)
  • 交通費の補助や昼食の提供はあるか

我が家の場合

就労移行支援の見学時に「過去1年間で何人が一般就労しましたか?」と質問しました。実績については、数字をはっきり教えてもらえないこともあります。

それでも、どんな説明をするかを聞くことで、事業所の姿勢が伝わってくると感じました。

また、交通費の補助がない事業所もあったので、家計的に厳しいと感じた記憶があります。

3. 【A型・B型】特に確認すべきポイント

A型・B型ならではの確認ポイントです。

※我が家はA型・B型の見学はしていませんが、職場実習や就労移行支援の見学経験をもとに、確認すべきと思われるポイントをまとめました。参考にしてください。

作業内容と工賃(給料)

  • どんな作業をするのか(軽作業、農作業、カフェ、清掃など)
  • 工賃(A型は給料)はどのくらいか
  • 作業量やノルマはあるか

利用条件

  • 利用できる条件(障害者手帳の種類、年齢制限など)
  • 体験利用の期間と内容

長期利用について

  • 利用期限はあるか(B型は基本的になし)
  • 長く通っている利用者はいるか

サポート体制

  • 体調不良で急に休む場合の対応
  • 利用者同士のトラブル対応

4. 【一般就職】特に確認すべきポイント

一般就職(障害者雇用含む)の職場見学・実習で確認すべきポイントです。

配慮とサポート

  • どんな配慮をしてもらえるか(作業時間、休憩、指示の出し方など)
  • 困った時に相談できる人はいるか
  • 職場にジョブコーチや支援員はいるか

雇用条件

  • 勤務時間と休日
  • 給与(時給または月給)
  • 社会保険の加入条件

職場の雰囲気

  • 他の従業員との関係性(理解がありそうか)
  • 作業のスピードや正確性の要求レベル

我が家の場合

うちは、職場実習を経て、障害者雇用で就職しました。実習中に、職場の雰囲気や作業内容が本人に合っているかを確認できたのが良かったです。

特に、「困った時に誰に声をかければいいか」を事前に教えてもらえたことで、本人も安心して働けました。

5. 事業所・職場への質問例

見学時に「聞きにくいな」と思うことも、後々のトラブルを防ぐために重要です。

すべての事業所・職場で聞くべきこと

  • 「体調が不安定で急に休んでしまう場合、どのような対応になりますか?」
  • 「本人の特性上、どうしても苦手な作業がある場合、配慮は可能ですか?」

就労移行支援で聞くべきこと

  • 「ここから一般就労へステップアップした方は、過去にどのくらいいますか?」
  • 「交通費の補助や、昼食の提供(または補助)はありますか?」

A型・B型で聞くべきこと

  • 「工賃(給料)はどのくらいですか?」
  • 「長く通っている利用者さんはどのくらいいますか?」

一般就職で聞くべきこと

  • 「どんな配慮をしてもらえますか?」
  • 「困った時に相談できる人はいますか?」

6. 本人への質問(見学後の振り返り)

親だけの判断にならないよう、見学直後の「本人の感覚」を聞いておきましょう。

  • 「ここの雰囲気、好きそう? それともちょっと落ち着かない?」
  • 「やってる作業を見て、自分でもできそうだと思った?」
  • 「ここのスタッフさんとお話ししてみて、話しやすそうだった?」

我が家の場合

息子に「どうだった?」と聞くと、「ここなら行ってもいい」「ここはちょっと…」とはっきり答えてくれました。本人の直感も大事だと感じました。

まとめ:見学は複数の事業所を比較しよう

このチェックリストは、職場実習や就労移行支援の見学経験をもとに作りました。A型・B型の見学をされる際にも、参考にしていただければと思います。

ただし、事業所によって雰囲気や運営方針は大きく異なります。実際に足を運んで、本人と一緒に感じることが一番大切です。

見学は1ヶ所だけでなく、複数の事業所・職場を比較することをおすすめします。

体験利用ができるところがほとんどなので、ぜひ活用してください。実際に数日間通ってみると、見学だけでは分からなかったことが見えてきます。

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