就労移行支援のその後|就職後の生活と定着支援のリアル[親の体験談・最終回]

就労移行支援
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——定着支援と、親として迎えたひとつの区切り——

✅ この記事でわかること

  • 就職直後に実際に起きた戸惑い
  • 息子と支援所の間で続いていたやり取り
  • 相談先があることが、職場側の安心にもつながったこと
  • 親として感じた「距離感」と「区切り」

「就職が決まって一安心。でも、本当に続けられるのか……?」
就職が決まったあとこそ、親としての不安はむしろ大きくなるものかもしれません。

今回は、私の息子が就職してから、
どのように支援を受け、私がどのように「一歩引いて見守る」ようになったのか──
そのときの“リアルな体験談”をまとめました。


1 就職したばかりの、慣れない毎日

最初の数か月は、職場に慣れるまでが大変でした。
会話のタイミングや人との距離感など、息子にとって難しい部分が多かったのだと思います。

ただ、生活面はしっかりできていました。
朝は自分で起き、準備をし、遅刻せずに仕事へ向かう。
日課を崩さず続ける力は、就職後も変わらず保たれていました。

生活リズムが安定していることは、親として大きな安心材料でした。


2 定着支援は「息子と支援所のやり取りが中心」

就職後の連絡は、基本的に 息子と支援所の間で行われていました。
私に直接連絡が来るのは、何か問題が起きたときくらいでした。

息子は定期的に支援所に通い、
個別支援計画書の更新をしたり、職場での様子を支援員さんに話していたようです。

それ以外にどのような関わりがあったのかまでは、
親の立場では見えにくい部分も多かったです。

ただ、困ったときに相談できる場所があるという事実は、
息子だけでなく、職場の方にとっても安心につながっていたのだと思います。

3 小さなつまずきと、小さな前進

仕事には波があります。
うまくいかない日は落ち込んで帰ってくることもありました。

私ができるのは、話を聞くことくらい。
すぐに解決できるものではありません。

それでも時々、
「今日はうまく話せた」
と短い報告をしてくれる日があり、息子なりの前進を感じました。

大きな変化ではなくても、“続ける力”が少しずつ育っているのがわかりました。


4 親として感じた、距離感とひとつの区切り

定着支援も終わり、今は息子自身の力で働いています。
支援所の役割も、私の役割も、少しずつ薄れていく時期に入りました。

親としてできることは、
近づきすぎず、離れすぎず、必要なときだけ手を出すこと。
そのくらいが、息子にとってもちょうど良い距離なのだと感じています。

これが、私にとってのひとつの“区切り”でした。

🔗【前話はこちら】

▼ 次の記事はこちら
👉 就労移行支援はどう選ぶ?【第1話】
👉 就労移行支援はどう通う?【第2話】

🔜【次回予告】

息子が働き始めて見えてきた“人との関わり方の課題”と、
そのとき親としてどう向き合ったのかをまとめます。


📌【お読みいただく方へ】

この記事は、私と息子の経験をもとにまとめています。
支援内容や制度、定着支援の対応は地域や事業所によって異なる場合があります。
最終的な判断は、ご自身でも確認しながら進めていただければと思います。


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