親子で見学して感じた“通いやすさ”のポイント
この記事でわかること
これから就労移行支援を考えている保護者の方へ。
この記事では、息子が通った就労移行支援所のようすと、
見学で気づいた「通いやすさのポイント」をまとめています。
1. 就労移行支援所とは?
就労移行支援所は、私の言葉で言うと
「働くための準備をする“学び直しの場” でした。
学校と職場のちょうど間のような場所で、
障害や特性があって、いきなり仕事に戻るのが不安な人が、
少しずつ社会へ踏み出す準備をするところです。
生活リズムを整えたり、コミュニケーションの練習をしたり、
パソコンや実習に取り組んだりと、
社会に出る前の予行練習 ができるところだと感じました。
2. 利用開始までの流れ(とても簡潔に)
利用には、市区町村の
「障害福祉サービス受給者証」
が必要です。
流れはシンプルで、だいたいこの4つ。
- 支援所を見学
- 数日〜2週間の体験利用
- 市区町村へ申請
- 受給者証が出たら、支援所と契約して通所開始
大きな手続きのように見えますが、支援所側も丁寧に案内してくれました。
3. 3か所見学してわかった“雰囲気の違い”
パンフレットでは似て見えても
実際に行くと施設ごとに雰囲気がまったく違う と感じました。
- 静かで落ち着いた場所
- 活動的で人が多い場所
- 発達の方が多い支援所、精神の方が多い支援所 など…
合う・合わないは、現場でしか掴めません。
息子とも話しながら、
“落ち着いていられそうな場所” を一緒に選びました。
※だから、見学は1か所だけで決めないのがおすすめです。
4. 息子が取り組んでいたこと(親から見えていた範囲)
支援所では、本当に幅広いプログラムが行われていました。
息子が取り組んでいたのは、例えばこんな内容です。
- 生活リズムづくり
- あいさつや人との距離感(ビジネスマナー・コミュニケーション)
- PC(タイピング・Word・PowerPointの初歩)
- 軽作業の練習
- 企業実習の準備
- 個別面談(気持ちの整理)
どれも、外の世界へ一歩ずつ近づくための“小さなステップ” に見えました。
5. 親として気づいた“通いやすさ”のポイント
見学や体験、通所を重ねて感じたのは、
「本人が無理なく続けられるか」が何より大事だということです。
就労移行支援には最大2年間通えますが、
その間には、うちの息子のように途中でしんどくなる時期が出てくることもあります。
正直、そういった変化は 通ってみないと分からない部分 でもありますし、
その時になって初めて見えてくることもあります。
もしどうしても合わないと感じたら、
支援所を変えるという選択肢もあります。
だからこそ、最初に選ぶときに頼りになるのは、
見学で感じる“その場の空気”や“本人の表情” だと思います。
「ここなら通えそうかな?」
その小さな感触を大事にして決めるのが、
いちばん現実的で、本人にとっても無理のない選び方だと感じました。
6. まとめ
就労移行支援所は、社会に出る前の大切な「準備の場」。
支援所ごとに雰囲気も対象者も違うので、
ぜひ複数見学して比べてみてほしいと思います。
そして何より、息子が安心して通える場所かどうか。
この一点が、支援所選びの軸になると思います。
📌 就労移行支援事業所を探している方へ(参考リンク)
支援所選びのイメージづくりの参考として、
全国展開している ミラトレ(パーソル) の公式サイトを置いておきます。
特定の事業所をすすめる意図はありませんが、
就労移行支援がどんなものか知るきっかけになればと思います。
👉 ミラトレ|就労移行支援事業所(公式)
働く未来をあきらめない就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】📌 お読みいただく方へ
この記事は、私と息子の経験をもとにまとめたものです。
支援所の方針や制度の内容は地域や個々の状況で異なりますので、
最終的なご判断はご自身で確認しながら進めていただければと思います。
次回は
第2話|就労移行支援はどう通う?
として、通所中の講義や個別支援、息子の変化などを書いていきます。

コメント