申請書類は、息子の成長と向き合う時間だった
息子の退職をきっかけに始まった障害年金の申請。
そこで向き合うことになったのは「書類づくり」でした。
障害年金の申請書は、ただ事実を書く紙ではなく、
息子が生きてきた時間を言葉にする作業でした。
🔶この記事でわかること
・申請で実際に必要だった書類の中身
・書くたびに蘇った記憶と、心の揺れ
・書類作成=子どもの人生の棚卸しだった理由
◆ 書類づくりで求められたこと
申請では不安も多く、私だけでは難しい場面もありました。
そこで私は、障害年金に詳しい 社労士さんに相談し、申請を進めることにしました。
最初に言われたのは
「病名より大切なのは、日常の困りごとを書くこと」。
実際の申立書には、こんな内容を記しました。
■ 実際に書いた内容
- 発病と診断までの流れ
- 支援を受けてきた学校生活
- 就労時の困難(環境の変化・対人ストレス)
- 一人でできること/支援が必要な場面
- 買い物・金銭管理・予定変更の難しさ
書くほどに、忘れていたエピソードが浮かび上がり、
過ぎ去った年月が胸の内で息を吹き返しました。
◆ 書いても思い出せない夜もあった
何度消して、書き直して、また迷って。
気づけば同じ行を繰り返し書いていた日もありました。
でも、一行一行に触れるたび
「あの頃も、よく頑張っていたな」
「これは確かに困っていた」
と、過去の自分にも子どもにも優しい目で向き合えました。
◆ 書類作成は“親としての棚卸し”だった
申請書は提出するための書類。
でも、今振り返って言えるのは一つ。
これは、息子の人生と私の気持ちを整理する時間だった。
目の前の紙はただの紙ではなく、
小さな成長を刻んだ、かけがえのない記録でした。
🔶第2話まとめ
| 気づき | 内容 |
|---|---|
| 書類はただの提出物ではない | 歩んできた道を言葉にする作業だった |
| 書くほどに思い出が蘇った | 曖昧だった記憶が線となり物語になった |
| 一歩ずつ前へ進めた | 辛くても書きながら整理できた |
次回はついに、医師の診断書との向き合いへ。
ここからが、もう一つの大きな壁でした。
➡ 第3話|医師の診断書という壁と向き合った日
👉 第3話|こんなに書類があるの!?
📝 前の記事もまだの方はこちら
👉 第1話|軽度の息子に障害年金は無理だと思っていた
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在宅×ITスキルで障害や体調にあわせた働き方を【就労移行支援manaby】※本記事は、筆者の経験および独自の調査に基づいてまとめています。制度の正式な情報や最新の内容については、日本年金機構や年金事務所、または専門の社会労務士にご確認ください。


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