就労移行支援のその後|就職後の生活と定着支援のリアル[親の体験談・最終回]

——定着支援と、親として迎えたひとつの区切り——

この記事でわかること

就職直後に実際に起きた戸惑い
息子と支援所の間で続いていたやり取り
相談先があることが、職場側の安心にもつながったこと
親として感じた「距離感」と「区切り」

「就職が決まって一安心。でも、本当に続けられるのか……?」

就職が決まったとき、
私はまず、安心しました。

ここまで来られたことに、
ほっとする気持ちが大きかったです。

でも同時に、
「本当に続けられるのだろうか」
という不安も消えませんでした。

就職が決まったあとこそ、
親としての不安はむしろ大きくなるものかもしれません。

今回は、私の息子が就職してから、
どのように支援を受け、私がどのように「一歩引いて見守る」ようになったのか──
そのときの”リアルな体験談”をまとめました。

■ 就職したばかりの、慣れない毎日

息子が就職したのは、軽作業の仕事でした。

通勤は自転車で、
毎朝自分で準備をして出かけていきました。

最初の数か月は、職場に慣れるまでが大変だったと思います。
会話のタイミングや人との距離感など、
息子にとって難しい部分が多かったのだと思います。

ただ、帰ってくると元気な様子でした。

実は、職場に知り合いの方がいて、
息子のことを知っていて、声をかけてくださっていたようです。

そのおかげで、
親としての心配はそれほど大きくありませんでした。

知っている人がいるということが、
息子にとっても、私にとっても、
大きな安心材料になりました。

生活面はしっかりできていました。
朝は自分で起き、準備をし、遅刻せずに仕事へ向かう。
日課を崩さず続ける力は、就職後も変わらず保たれていました。

生活リズムが安定していることは、
親として大きな安心材料でした。

■ 定着支援は「息子と支援所のやり取りが中心」

就職後の連絡は、基本的に息子と支援所の間で行われていました。

息子は定期的に支援所に通い、
個別支援計画書の更新の時期に面談をしていたようです。

通う頻度はそれほど多くなく、
半年に一度の更新のタイミングが中心でした。

私に連絡が来るのは、
個別支援計画書の更新時に親のサインが必要な時だけでした。

それ以外は、息子と支援所の間で完結していたので、
親の立場では詳しい様子は見えにくい部分も多かったです。

ただ、困ったときに相談できる場所があるという事実は、
息子だけでなく、職場の方にとっても安心につながっていたのだと思います。

定着支援は半年ほど続きました。

その後は、息子自身の力で働いていく形になりました。

■ 小さなつまずきと、小さな前進

仕事には波があります。

うまくいかない日は落ち込んで帰ってくることもありました。

私ができるのは、話を聞くことくらい。
すぐに解決できるものではありません。

それでも時々、
「今日はうまく話せた」
と短い報告をしてくれる日があり、
息子なりの前進を感じました。

大きな変化ではなくても、
“続ける力”が少しずつ育っているのがわかりました。

■ 親として感じた、距離感とひとつの区切り

定着支援も終わり、今は息子自身の力で働いています。
支援所の役割も、私の役割も、少しずつ薄れていく時期に入りました。

親としてできることは、
近づきすぎず、離れすぎず、必要なときだけ手を出すこと。
そのくらいが、息子にとってもちょうど良い距離なのだと感じています。

これが、私にとってのひとつの”区切り”でした。

■ まとめ ー 就労移行支援を振り返って

就労移行支援を利用してから就職、定着支援を経て、
今、息子は自分の力で働いています。

振り返ってみると、
就労移行支援所は、息子にとって
社会に出る前の大切な準備の場でした。

支援所選びで大切にしたこと
半年通って見えた変化と課題
就職後の定着支援

それぞれの段階で、
親として感じたこと、学んだことがありました。

完璧な道のりではありませんでしたが、
息子のペースで、少しずつ前に進んできました。

これから就労移行支援の利用を考えている方にとって、
この体験談が少しでも参考になれば幸いです。

就職がゴールではなく、
そこからが新しいスタート。

親としてできることは限られていますが、
必要な時に寄り添い、見守っていきたいと思います。

▼ 前回の記事はこちら
👉 就労移行支援はどう選ぶ?【第1話】
👉 就労移行支援はどう通う?【第2話】

※この記事は、私と息子の経験をもとにまとめています。
支援内容や制度、定着支援の対応は地域や事業所によって異なる場合があります。
最終的な判断は、ご自身でも確認しながら進めていただければと思います。

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