「働く」選択肢、もっと詳しく知りたい

📌 この記事でわかること
・一般就職・就労移行支援・A型・B型の違い
・収入や社会保険の現実
・どんな子に、どの選択肢が合いやすいか
・一度選んでも「やり直せる」という考え方
前回の記事で、特別支援学校卒業後の進路について全体像をお伝えしました。
読んでくださった方の中には、「働く」方向で考え始めた方も多いのではないでしょうか。
でも、こんなふうに感じませんでしたか?
- 一般就職と就労移行支援って、具体的にどう違うの?
- A型とB型、どっちがうちの子に合っている?
- 収入は、どのくらい違うの?
「働く」という選択は、進学よりも正解が見えにくく、迷いが深くなりがちです。
この記事では、就労系サービスを比較しながら、我が家の体験も交えて整理していきます。
ひと目でわかる|就労系サービス比較表
| 区分 | 雇用契約 | 主な収入(目安) | 社会保険 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 一般就職(障害者雇用) | あり | 月10〜18万円 | 加入 | 企業の戦力として働く |
| 就労移行支援 | なし | ほぼなし | なし | 就職のための準備期間 |
| 就労継続支援A型 | あり | 月8〜12万円 | 加入 | 支援を受けながら雇用 |
| 就労継続支援B型 | なし | 月1〜2万円 | なし | 体調優先・非雇用 |

※収入は地域・勤務時間・事業所により異なります。
一般就職(障害者雇用)について
どんな働き方?
企業と雇用契約を結び、障害者雇用枠で働きます。
製造業の軽作業、物流倉庫での仕分け、事務補助、清掃、スーパーでの品出しなど、職種は多岐にわたります。
メリット
- 収入が安定している
- 社会保険に加入でき、将来の安心につながる
- 「働いている」という実感が自信になる
- 長く働ける環境が整っている企業も多い
知っておきたい注意点
- 面接や実習など、採用のハードルがある
- 職場の理解や配慮には差がある
- 困ったとき、自分から伝える力や家族のフォローが必要
- 退職理由を次の就職で聞かれることがある
こんな子に向いている
- 指示された作業を継続できる
- ある程度の体力がある
- 困ったときに助けを求められる
- 変化や指示への対応が比較的できる
我が家の場合
高校卒業後、障害者雇用(パート)で就職しました。
本人の「働きたい」という気持ちを大切にしたこと、シングル家庭で収入が必要だったことが理由です。
就労移行支援について
どんなサービス?
最長2年間、就職に向けた訓練を受けられる福祉サービスです。
「学校と職場の間」のような位置づけで、就職準備に特化しています。
メリット
- 自分のペースで準備できる
- ビジネスマナー・PC操作・軽作業などを学べる
- 履歴書作成や面接練習をサポートしてもらえる
- 就職後も定着支援がある
知っておきたい注意点
- 訓練期間中の収入はほぼない
- 交通費や昼食代は自己負担が多い
- 原則2年という期限がある
- 本人の就労意欲が必要
こんな子に向いている
- 働きたい気持ちはあるが不安が大きい
- スキルを身につける時間が必要
- 将来は一般企業で働きたい
我が家の場合
就職後に退職し、就労移行支援を利用しました。
収入がない期間は正直厳しかったですが、スキルと自信をつける大切な時間になりました。
※詳しい体験談はこちら
→ 就労移行支援Q&Aシリーズ
就労継続支援A型・B型について
A型とB型の大きな違い

- A型:雇用契約あり/最低賃金保障/社会保険あり
- B型:雇用契約なし/工賃のみ/体調優先
👉 A型は「働き続ける場所」、
👉 就労移行は「期限付きの準備期間」。
A型の特徴
メリット
- 収入がある
- 社会保険に加入できる
- 働いている実感が得られる
注意点
- 出勤率や作業量を求められる
- 利用条件が自治体ごとに異なる
B型の特徴
メリット
- 本人のペースで通える
- 体調や特性に合わせやすい
- 長く続けられる
注意点
- 工賃は低め
- モチベーション維持が課題になることも
どうやって選ぶ?選び方のポイント
ステップ1|特性を整理する
- 得意・不得意
- 体力
- コミュニケーションの得意さ
- 本人の希望
ステップ2|優先順位を決める
- 収入か、無理のなさか
- すぐ働くか、準備期間を取るか
- 長く続けられるか
ステップ3|見学・体験する
パンフレットだけでは分かりません。
必ず見学・体験利用をおすすめします。
※見学のポイントはこちら
→ 就労移行支援所はどう選ぶ?見学でわかったポイント
迷ったら、まずは相談を
- 一度選んでも、やり直せます
- 一般就職から移行支援に戻ることも可能
- B型からA型へのステップアップもあります
学校の進路担当や相談支援事業所に、早めに相談してみてください。
まとめ|子どもに合った「働く」を見つけよう
- 正解は一つではありません
- 合わなければ、戻っていい
- 大事なのは、合う環境を探し続けること
親として思うこと
迷いながら選んだ時間は、決して無駄になりません。
その積み重ねが、次の一歩につながっていくと感じています。
次のアクション
- 気になる事業所を見学・体験する
- 学校や相談支援事業所に相談する
- 本人の気持ちを聞く
お子さんが、自分らしく働ける場所に出会えますように。


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